思い込みと体の反応
「病気は医者が治すもの」
「薬があれば、大丈夫」
と、思うのがほぼ常識化している現代。
私も疑問に思う機会はないままでした。
しかし先日、梯谷幸司(はしがい こうじ)さんの
お話を聞いて「病は気から」という意味に納得してしまいました。
「気」というのは思い込み?のようなものではないかと。
最近の病院は予約が取れないほど混んでいます。
「病気は医者が治すものだ」と意識する人が増えているからです。
視点を変えると、自分のことを見つめ直さないまま
他人にお任せする生き方を選んでいるのかも。
そんな折、それを実感する出来事がありました。
我が家の愛犬が乳腺ガンになり出血してしまい、慌てて病院へ。
処置を続けるか、手術をして除去するか、家族会議に持ち越されました。
12歳という高齢もあり、腫瘍も大きく、再発の可能性もあり・・・
まさに2日前から何も食べなくなったので
覚悟してそのまま様子を見ることにしました。
そして、その2日後、寝てばかりいたのに
弱々しくもちゃんと立ち上がり、餌を食べ始めたのです。
排尿・排便も、ちゃんと小屋の外で。
動物の本能はすごいと思いました。
時折傷口のカバーを外して自分で舐めてしまいますが
本人(いや、人ではないか)に任せてみようとしたところ
ちゃんと立ち直ったのです。(もちろんまだ回復ではないですが)
動物は口がきけない分
その気持ちをはかり知ることが困難。
「なるべく自然状態で」が我が家の方針。
だから年齢なりのケアを考えるとき、迷いはあります。
「私のことは私に任せて」と
愛犬に教わったような気持ちになりました。
「どんな治療法を選ぶかは
どんな生き方を選ぶか」
それは自分を見つめ直すきっかけになるのですね。
当院でもお客様の痛みに
外科的要因があるのでは?というときは
病院の受診を勧めていますが
それは原因を知るため。
大切なのは病院へ行ったあと
いろいろなケア方法の中からどの方法を選択するか
ではないでしょうか。
当院の施術を通し
自分の体との付き合い方を
考えるきっかけになってほしいです。